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広告代理店が、運用チームを外に持つという選択
案件が増えるほど、運用が重くなる
営業と提案に強い代理店では、案件が取れます。問題はその先です。
受注するたびに、運用と月次レポートの負荷が積み上がります。人を増やせば対応できますが、採用と育成には時間がかかる。そして、案件の増減に人員を合わせるのは難しい。
結果、受注をセーブするか、品質を落とすかの選択になります。
外に持つという選択肢
ここで、運用の実務を外部のパートナーに持ってもらう形があります。
いわゆるホワイトラベルです。表に出るのは代理店で、運用は外部が担当する。エンドクライアントから見れば、代理店のチームとして機能している。
私たちはこの立場で入ることがあります。何を意識しているかを書きます。
色を出さない
まず、こちらの色を出さないことが品質です。
提出物のフォーマットを、代理店側のものに合わせます。ロゴ、レイアウト、用語、言葉づかい。エンドクライアントが受け取ったときに、違和感がない状態にする。
自社のフォーマットのほうが良くても、使いません。ここで独自性を出すと、体制が透けて見えます。
そのまま出せる状態で納品する
もうひとつ意識しているのが、手直しなしで提出できる形にすることです。
月次レポートなら、数値だけでなく増減の理由まで書いた状態で渡します。代理店側で説明を追記する必要がない。
ここが中途半端だと、代理店側の作業が発生します。それでは負荷を移しただけになり、外に持つ意味が薄れます。
巻き取る範囲を明確にする
運用といっても範囲が広いので、最初に線を引きます。
巻き取る例。
配信設定、入札調整、クリエイティブの差し替え、審査非承認への対応、月次レポート作成、改善提案の素案。
代理店側に残す例。
エンドクライアントとの折衝、提案の最終判断、予算の決定、請求。
曖昧にすると、「これはどちらが」というやり取りが毎月発生します。最初に決めておく。
連絡の経路を1本にする
実務で重要なのが、コミュニケーションの設計です。
エンドクライアントからの要望が、代理店の営業を経由して来る。この経路を1本にしておかないと、情報が分散します。
また、急ぎの案件をどう扱うかを先に決めておきます。緊急時だけ直接やり取りするのか、必ず代理店を経由するのか。ここが決まっていないと、緊急時に混乱します。
代理店側の利点
この体制の利点は、案件数に対して柔軟なことです。
3案件でも10案件でも、同じ品質で回せる。人を増やす判断をせずに、受注を増やせます。
一方で、ノウハウが社内に溜まりにくいという面はあります。将来的に内製化したいなら、運用の手順を共有してもらう形にしておくのが良いと思います。
外に持つか、中に持つかは、その会社が何を強みにしたいかで決まります。営業と提案で勝負するなら、運用は外でも構わない。
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