Notes / ブログ
- #コンサルティング
- #広告&LP運用
- #Webサイト・LP制作
制作会社と運用会社を分けると、何が起きるか
分けること自体は、悪いことではない
制作は制作会社、運用は代理店。それぞれの専門性を考えれば自然な分け方です。実際、どちらも良い仕事をしていることが多い。
問題は、分けたときに「間」を担当する人がいなくなることです。
広告からLPへ、LPからフォームへ。この継ぎ目のところで成果が落ちているとき、それは制作の問題でも運用の問題でもありません。両方に少しずつ関係している。だから誰も自分の仕事だと思わない。
具体的に、何が止まるか
LPが直せない。
運用していて「このファーストビューが効いていない」と分かっても、触れるのは制作会社です。依頼して、見積もりが出て、スケジュールを調整して、2週間後に直る。広告の検証サイクルは1週間なので、まったく噛み合いません。結果、「直せない前提」で運用が組まれます。
直したことが共有されない。
制作会社がサイトを更新したときに、運用側に連絡が来ないことがあります。フォームの項目が変わった、URLが変わった、タグが消えた。計測が止まっていたことに、月末の数字がおかしくなって初めて気づく。
タグを誰が入れるか決まっていない。
計測タグは制作の範囲なのか、運用の範囲なのか。契約書のどちらにも書いていないことが多い。結果、入っていない、あるいは二重に入っている。
改善案の行き先がない。
運用して分かったことを、次のLP制作に反映する経路がない。制作は納品で終わっているので、フィードバックを受け取る枠がありません。
間のコストは、発注側が払っている
この状態で困るのは、実は発注側です。
制作会社に説明して、運用会社に説明して、両者の言い分を聞いて判断する。この翻訳作業を、社内の担当者がやっています。本来は専門家同士で話せば5分で済むことに、何往復もかかる。
しかもこの時間は、どちらの請求書にも載っていません。だから誰も「コストがかかっている」と認識しない。
分けるなら、間を誰かに持たせる
分けること自体をやめる必要はありません。実際、大規模な制作は専門の会社のほうが良いものが上がります。
必要なのは、間を持つ人を決めておくことです。
- LPの修正を、誰がどのスピードで回すか
- 計測タグは誰の責任か
- 制作物への改善フィードバックを、どこに返すか
- サイト側の変更を、運用側にいつ伝えるか
この4つを最初に決めておくだけで、止まり方がかなり減ります。決めていないと、必ず「言ってなかった」が起きます。
iASKが一体で見ている理由
iASKが広告とLPと計測をまとめて見ているのは、この間を自分で持つためです。
運用していて気づいたLPの課題を、そのまま自分で直す。計測が狂っていたら、その場で直す。翻訳の往復が発生しません。
規模が大きくなれば制作を専門会社に出すこともありますが、そのときも「間」だけは持ち続けます。そこを手放すと、また同じ構造に戻るからです。
Other Notes
その他のブログ
支援範囲の外に原因があるとき、支援会社は何をすべきか
「持ち場はやっている。でも売上は動かない」 広告運用だけ、サイト制作だけ、というように範囲を決めて支援に入ることは多くあります。範囲の中で手を抜かず、方法も間違っていない。それでも売上が動かない…
read more
広告レポートを「作る」のをやめて「見張る」に変えた
月次レポートは、遅い 月が終わってからレポートを作る。集計して、前月と比べて、コメントを書く。提出するのは翌月の上旬です。 ここで気づく問題は、すでに1ヶ月経っているという点です。月初に起…
read more
広告の画像が見切れる本当の理由
「入稿サイズは合っているのに切れる」 規定のサイズで作って入稿したのに、実際の配信では文字が切れている。ロゴが欠けている。よくある事故です。 原因を「サイズが違った」と考えると解決しません…
read more
cue(手がかり)を増やすと売上が増える理由 — 思い出される場面を設計する
cueとは、記憶を引き出すためのヒモ 前回、思い出される仕組みの話を書きました。今回はもう少し実務に寄せます。 cue(キュー)は、記憶を引き出す手がかりのことです。「牛丼といえば」と聞か…
read more
広告だけ直しても成果が出ない — 原因は広告の外にあることが多い
「広告が悪い」で止まってしまう 問い合わせが増えないとき、最初に疑われるのはたいてい広告です。キーワードを見直す、入札を調整する、クリエイティブを差し替える。ひと通りやって、それでも変わらない。…
read more
「◯◯といえば」が決まる仕組み — 第一想起は品質では決まらない
良いから思い出すのか、思い出せるから良く感じるのか 「うちは品質では負けていないのに、指名で相談が来ない」という相談をよく受けます。 このとき前提になっているのは、良いものを作れば思い出し…
read more
毎月の広告費集計(7媒体)をAIに任せている — 全自動にしなかった理由
毎月、管理画面を7つ回っていた iASKでは毎月、担当している全アカウントの広告費を集計しています。対象はGoogle、Yahoo!、Microsoft、Meta、LINE、SmartNews、…
read more
AIが書いた広告文が審査に通らない理由
出てくる文章は、うまい 広告の見出しを50本出して、と頼めば、すぐ出てきます。文章としては自然で、読みやすく、それらしい。 ただ、そのまま入稿すると通りません。理由は文章の質ではなく、広告…
read more
広告を「問い合わせ数」ではなく「受注」で評価する
問い合わせは増えたのに、受注が増えない BtoBの広告運用で、よく起きる状態です。 問い合わせ数は前月より増えている。CPAも目標内。管理画面の数字だけ見れば良い月です。ところが、営業側か…
read more
ロゴ・色・言い回しを変えてはいけない
飽きているのは、作り手だけ サイトを何年か運用していると、社内から「そろそろ古い」という声が出ます。ロゴを変えたい、色を変えたい、キャッチコピーを新しくしたい。 このとき確認したいのは、誰…
read more
- Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.
- Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.
まずは現状の整理から
始めませんか?
広告、LP、データ分析、LINE活用、AI活用など、
どこから着手すべきかわからない場合もお気軽にご相談ください。