Notes / ブログ

  • #コンサルティング
  • #広告&LP運用
  • #KPI設計

広告を「問い合わせ数」ではなく「受注」で評価する

広告を「問い合わせ数」ではなく「受注」で評価する

問い合わせは増えたのに、受注が増えない

BtoBの広告運用で、よく起きる状態です。

問い合わせ数は前月より増えている。CPAも目標内。管理画面の数字だけ見れば良い月です。ところが、営業側からは「今月は商談が薄い」という声が上がる。

ここで起きているのは、広告の評価軸と、事業の評価軸がずれていることです。

ずれる理由

BtoBは、問い合わせから受注までに時間がかかります。数週間から数ヶ月。

つまり、今月の広告費と今月の受注は対応していません。今月の受注は、数ヶ月前の広告の結果です。この時間差があるので、月単位で見ると「広告は好調、受注は低調」という組み合わせが普通に起きます。

さらに、問い合わせの中身も変わります。予算を増やして配信対象を広げると、検討度の低い層が増える。件数は増えるが、商談化する率は下がる。

受注ベースで振り返る

対応として、評価を受注ベースに切り替えました。

具体的にやっているのは、受注した案件を遡って、どの流入から来たかを紐づけることです。問い合わせの時点で流入元を記録しておき、受注が決まったときにその記録を参照する。

これができると、「この媒体からの問い合わせは、受注につながりやすい」という判断ができます。件数だけでは分からなかった差が出ます。

見る指標を3つにする

実際の運用では、3つを並べています。

問い合わせ数。日々の動きを見るため。速報値として使います。 商談化率。問い合わせのうち、商談になった割合。質の変化がここに出ます。 受注ベースのCPA。費用 ÷ 受注件数。時間差があるので、数ヶ月単位で見ます。

問い合わせ数が増えているのに商談化率が下がっているなら、質が落ちています。このとき、件数だけを見ていると増額の判断をしてしまう。

データをもらいに行く必要がある

この運用をするには、広告の管理画面の外にあるデータが要ります。商談と受注の情報です。

ここが実務上の一番のハードルです。営業側のシステムにあるデータを、広告側で使える形にしてもらう必要がある。組織が分かれていると、これがなかなか進みません。

ただ、ここまでやらないと「広告が効いている」とは言えないと思っています。少し面倒でも、取りに行く価値があります。

サービス側の変更にも合わせる

もうひとつ、BtoBで効いてくるのがサービス自体の変更です。

料金を改定した、プランを変えた、対象を広げた。こういう変更があると、広告で言うべきことが変わります。LPの内容も合わせて直す必要がある。

広告だけを運用していると、この変更に気づくのが遅れます。サービスの変更を、広告の与件として受け取る経路を作っておくことが要ります。

短期の数字と、事業の数字を並べる

まとめると、広告の管理画面だけを見ていると、BtoBでは判断を誤りやすい。

日々の動きは管理画面で見る。ただし、予算を増やす・減らすといった判断は、事業側の数字と並べてから決める。この二段構えにしてから、判断が安定しました。

Other Notes

その他のブログ

支援範囲の外に原因があるとき、支援会社は何をすべきか
コンサルティング経営・マネジメント

支援範囲の外に原因があるとき、支援会社は何をすべきか

「持ち場はやっている。でも売上は動かない」 広告運用だけ、サイト制作だけ、というように範囲を決めて支援に入ることは多くあります。範囲の中で手を抜かず、方法も間違っていない。それでも売上が動かない…

read more

広告レポートを「作る」のをやめて「見張る」に変えた
データ分析広告&LP運用業務効率化

広告レポートを「作る」のをやめて「見張る」に変えた

月次レポートは、遅い 月が終わってからレポートを作る。集計して、前月と比べて、コメントを書く。提出するのは翌月の上旬です。 ここで気づく問題は、すでに1ヶ月経っているという点です。月初に起…

read more

広告の画像が見切れる本当の理由
広告&LP運用動画・クリエイティブ制作

広告の画像が見切れる本当の理由

「入稿サイズは合っているのに切れる」 規定のサイズで作って入稿したのに、実際の配信では文字が切れている。ロゴが欠けている。よくある事故です。 原因を「サイズが違った」と考えると解決しません…

read more

cue(手がかり)を増やすと売上が増える理由 — 思い出される場面を設計する
コンサルティングブランディング

cue(手がかり)を増やすと売上が増える理由 — 思い出される場面を設計する

cueとは、記憶を引き出すためのヒモ 前回、思い出される仕組みの話を書きました。今回はもう少し実務に寄せます。 cue(キュー)は、記憶を引き出す手がかりのことです。「牛丼といえば」と聞か…

read more

広告だけ直しても成果が出ない — 原因は広告の外にあることが多い
広告&LP運用Webサイト・LP制作計測環境整備

広告だけ直しても成果が出ない — 原因は広告の外にあることが多い

「広告が悪い」で止まってしまう 問い合わせが増えないとき、最初に疑われるのはたいてい広告です。キーワードを見直す、入札を調整する、クリエイティブを差し替える。ひと通りやって、それでも変わらない。…

read more

「◯◯といえば」が決まる仕組み — 第一想起は品質では決まらない
コンサルティングKPI設計

「◯◯といえば」が決まる仕組み — 第一想起は品質では決まらない

良いから思い出すのか、思い出せるから良く感じるのか 「うちは品質では負けていないのに、指名で相談が来ない」という相談をよく受けます。 このとき前提になっているのは、良いものを作れば思い出し…

read more

毎月の広告費集計(7媒体)をAIに任せている — 全自動にしなかった理由
広告&LP運用AI活用業務効率化

毎月の広告費集計(7媒体)をAIに任せている — 全自動にしなかった理由

毎月、管理画面を7つ回っていた iASKでは毎月、担当している全アカウントの広告費を集計しています。対象はGoogle、Yahoo!、Microsoft、Meta、LINE、SmartNews、…

read more

AIが書いた広告文が審査に通らない理由
広告&LP運用AI活用業務効率化

AIが書いた広告文が審査に通らない理由

出てくる文章は、うまい 広告の見出しを50本出して、と頼めば、すぐ出てきます。文章としては自然で、読みやすく、それらしい。 ただ、そのまま入稿すると通りません。理由は文章の質ではなく、広告…

read more

ロゴ・色・言い回しを変えてはいけない
コンサルティングブランディング

ロゴ・色・言い回しを変えてはいけない

飽きているのは、作り手だけ サイトを何年か運用していると、社内から「そろそろ古い」という声が出ます。ロゴを変えたい、色を変えたい、キャッチコピーを新しくしたい。 このとき確認したいのは、誰…

read more

サイトリニューアルの見積は、何でできているか
コンサルティングWebサイト・LP制作

サイトリニューアルの見積は、何でできているか

総額だけ見ても判断できない サイトリニューアルの見積を取ると、総額が出てきます。100万円、300万円、500万円。この差が何なのかが、発注側からは見えにくい。 自社のサイトを作り直したと…

read more

  • Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.
  • Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.

まずは現状の整理から
始めませんか?

広告、LP、データ分析、LINE活用、AI活用など、
どこから着手すべきかわからない場合もお気軽にご相談ください。