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広告のマッチング品質が低いと、何が失われるか
「CVは取れている」で見落とすもの
広告のコンバージョンが管理画面に出ている。数も合っている。ここで安心してしまいがちですが、もうひとつ見る項目があります。
そのコンバージョンに、誰のものかという情報が付いているか。
媒体側は、CVが誰のものか分かるほど、配信の最適化を正確にできます。情報が付いていないCVは、件数としてはカウントされても、学習の材料としては弱い。
品質のスコアが出ている媒体もある
媒体によっては、この品質をスコアで表示しています。10段階で表示されるものもあり、低い値のまま放置されているアカウントは珍しくありません。
低い状態が続くと、影響は2つの形で出ます。
配信の最適化が鈍る。
似た属性の人を探す精度が落ちるので、同じ予算でも成果が下がります。
計測の網が粗くなる。
ブラウザ側の制約が強まっている状況では、追加の情報がないとCVを紐づけられないケースが増えます。実際には広告経由なのに、そう記録されない。
影響を金額で見る
「スコアが低い」だけでは社内で動きません。金額に換算すると話が変わります。
やり方はシンプルで、紐づけられていないと推定されるCVの比率を出し、そのぶんの広告費がどれだけ無駄になっているかを概算します。年間の広告費が大きいアカウントほど、この数字は無視できない規模になります。
実際にご支援先で試算したときは、改善の優先順位が一気に上がりました。技術的な話を、金額の話に翻訳するのが効きます。
よくある詰まりどころ
改善しようとすると、実装で詰まります。
送信イベントが発火しない。
フォームの送信をスクリプト側で制御していると、通常の送信イベントが発生しないことがあります。計測タグは「送信された」と認識できないので、追加情報も送れない。
LPごとに実装が違う。
同じサイトでも、LPによってフォームの作りが違う。ひとつのLPで動いた実装が、他では動かない。
入力値の取り方。
どの入力欄の値を送るか、どう加工するか。仕様に沿っていないと、送っても無効になります。
1本ずつ確認する
結論として、LPを1本ずつ確認して実装するしかありません。
全部に同じタグを入れて終わり、にはなりません。1本入れて、実際に送信して、届いているかを確認して、次へ。地道ですが、これが一番確実です。
そして、入っていないLPが残っていることを一覧で管理します。全部終わったつもりで、実は半分だった、ということが起きやすい領域です。
個人情報の扱いは先に決める
最後に重要な点です。この施策は、顧客の情報を媒体に送ることになります。
どの項目を送るか、どう加工するか、プライバシーポリシーに何を書くか。実装の前に、この方針を決めておく必要があります。
技術的にできることと、やっていいことは別です。ここを曖昧にしたまま進めると、後から止めることになります。
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