Notes / ブログ

  • #データ分析
  • #広告&LP運用
  • #KPI設計

GA4の管理画面では出せない「流入元 × 商品」を出す方法

GA4の管理画面では出せない「流入元 × 商品」を出す方法

「広告は効いている」の次が見えない

広告の管理画面では、キャンペーン単位の売上が出ます。GA4では、商品ごとの売上が出ます。

ただ、その2つを掛け合わせた表は、標準では出てきません。「検索広告から、どの商品が売れたのか」が見えない。

商品数が少なければ推測できます。数千点あると、推測できません。そして商品数が多いECほど、この情報の価値が高い。

なぜ標準で出ないか

GA4の探索機能でも、商品と流入元を組み合わせようとすると制限にぶつかります。商品スコープと、セッションスコープの情報は、そのままでは掛け合わせられない設計になっているためです。

これは不具合ではなく仕様です。回避するには、管理画面の外でデータを取り直す必要があります。

APIで取る

やっていることはシンプルで、GA4のデータをAPIで直接取得しています。

商品ごとの指標と、流入元・メディアの情報を、同じリクエストで取る。取れたデータを手元で集計して、「流入元 × 商品」の表にします。

デバイス別も同じ方法で出せます。「スマートフォンから検索広告経由で、どの商品が売れたか」まで分解できる。

管理画面では設定できない組み合わせでも、APIなら指定できることがあります。画面の制約と、データの制約は別です。

過去に遡れるのが大きい

APIで取る利点がもうひとつあります。過去分を同じ形式で取り直せることです。

管理画面で毎月手作業で集計していると、集計の仕方を変えたときに過去と比較できません。APIなら、新しい定義で過去を取り直せます。

前年同月と比べる、2期間で商品を分類する、といった分析は、これができないと成立しません。

出したあと、どう使うか

表が出ただけでは、数千行を眺めることになります。使えるようにするには、絞り込みが要ります。

やっているのは、前年同期と比較して商品を分類することです。新規・伸長・横ばい・失速・消滅の5つに分ける。そのうえで、金額の大きい順に上位だけを見る。

数千点を、見るべき数十点まで落とします。ここまでやって、はじめて打ち手の話になります。

予算配分の軸が変わる

この表があると、予算の考え方が変わります。

キャンペーン単位で見ていると「このキャンペーンは効率が良い」という判断になります。商品軸で見ると、「この商品は検索から売れていて、この商品はSNSからしか売れていない」が分かる。

すると、商品の伸ばしたい方向に合わせて媒体を選ぶという発想になります。媒体の効率だけで配分するのとは、結果がかなり変わります。

最初の一歩

いきなり自動化しなくても、まずは一度だけ手で取ってみるのがいいと思います。

1ヶ月分でも、「流入元 × 商品」の表を一度見ると、想定と違う組み合わせが必ず見つかります。そこで価値を感じたら、毎月出す仕組みにする。順番としてはこちらのほうが安全です。

Other Notes

その他のブログ

広告レポートを「作る」のをやめて「見張る」に変えた
データ分析広告&LP運用業務効率化

広告レポートを「作る」のをやめて「見張る」に変えた

月次レポートは、遅い 月が終わってからレポートを作る。集計して、前月と比べて、コメントを書く。提出するのは翌月の上旬です。 ここで気づく問題は、すでに1ヶ月経っているという点です。月初に起…

read more

広告の画像が見切れる本当の理由
広告&LP運用動画・クリエイティブ制作

広告の画像が見切れる本当の理由

「入稿サイズは合っているのに切れる」 規定のサイズで作って入稿したのに、実際の配信では文字が切れている。ロゴが欠けている。よくある事故です。 原因を「サイズが違った」と考えると解決しません…

read more

広告だけ直しても成果が出ない — 原因は広告の外にあることが多い
広告&LP運用Webサイト・LP制作計測環境整備

広告だけ直しても成果が出ない — 原因は広告の外にあることが多い

「広告が悪い」で止まってしまう 問い合わせが増えないとき、最初に疑われるのはたいてい広告です。キーワードを見直す、入札を調整する、クリエイティブを差し替える。ひと通りやって、それでも変わらない。…

read more

「◯◯といえば」が決まる仕組み — 第一想起は品質では決まらない
コンサルティングKPI設計

「◯◯といえば」が決まる仕組み — 第一想起は品質では決まらない

良いから思い出すのか、思い出せるから良く感じるのか 「うちは品質では負けていないのに、指名で相談が来ない」という相談をよく受けます。 このとき前提になっているのは、良いものを作れば思い出し…

read more

毎月の広告費集計(7媒体)をAIに任せている — 全自動にしなかった理由
広告&LP運用AI活用業務効率化

毎月の広告費集計(7媒体)をAIに任せている — 全自動にしなかった理由

毎月、管理画面を7つ回っていた iASKでは毎月、担当している全アカウントの広告費を集計しています。対象はGoogle、Yahoo!、Microsoft、Meta、LINE、SmartNews、…

read more

AIが書いた広告文が審査に通らない理由
広告&LP運用AI活用業務効率化

AIが書いた広告文が審査に通らない理由

出てくる文章は、うまい 広告の見出しを50本出して、と頼めば、すぐ出てきます。文章としては自然で、読みやすく、それらしい。 ただ、そのまま入稿すると通りません。理由は文章の質ではなく、広告…

read more

売上とGA4が4割ズレていた — 原因はサンクスページだった
データ分析計測環境整備

売上とGA4が4割ズレていた — 原因はサンクスページだった

4割は、誤差では説明できない ECのご支援で、カート側の売上と解析ツールの売上が大きくズレていることに気づきました。差は4割ほど。 1割程度なら、計測の取りこぼしや計上タイミングの違いで説…

read more

広告を「問い合わせ数」ではなく「受注」で評価する
コンサルティング広告&LP運用KPI設計

広告を「問い合わせ数」ではなく「受注」で評価する

問い合わせは増えたのに、受注が増えない BtoBの広告運用で、よく起きる状態です。 問い合わせ数は前月より増えている。CPAも目標内。管理画面の数字だけ見れば良い月です。ところが、営業側か…

read more

評価項目を数えたら、基準の説明がほとんど空欄だった
データ分析経営・マネジメント

評価項目を数えたら、基準の説明がほとんど空欄だった

感覚ではなく、数える 「うちの評価制度は形骸化している」という話は、多くの会社で聞きます。ただ、どこがどう問題なのかは、感覚で語られることが多い。 あるご支援先で、評価項目を全社分・全項目…

read more

老舗メーカーがLINEでやるべきこと、やらなくていいこと
データ分析LINEマーケティングメーカー

老舗メーカーがLINEでやるべきこと、やらなくていいこと

友だち数を増やしても、売上は増えない LINE公式アカウントの運用で、最初に置かれがちな目標が友だち数です。 増やすこと自体は簡単で、登録特典を強くすれば伸びます。ただ、特典目当てで登録し…

read more

  • Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.
  • Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.

まずは現状の整理から
始めませんか?

広告、LP、データ分析、LINE活用、AI活用など、
どこから着手すべきかわからない場合もお気軽にご相談ください。