Notes / ブログ
- #コンサルティング
- #広告&LP運用
- #Webサイト・LP制作
代理店・制作・エンジニアで3社に分かれると、翻訳コストは誰が払うのか
3社に分けると、窓口が3つになる
広告は代理店、サイトは制作会社、システム周りはエンジニア。よくある体制です。それぞれ専門性があり、単体で見れば適切な選択です。
ただ、発注側から見ると窓口が3つになります。そしてこの3つは、直接は話しません。話す理由も、話す場もないからです。
結果、間の情報は全部、発注側の担当者を経由します。
経由すると何が起きるか
代理店が「フォームの項目を減らしたい」と言う。担当者がそれを制作会社に伝える。制作会社が「そこはシステム側の仕様なので」と返す。担当者がエンジニアに聞く。エンジニアが「変えられるが影響範囲の確認が要る」と答える。担当者がそれを代理店に伝える。
専門家同士なら5分で終わる会話が、3往復になります。しかも、途中で情報が少しずつ削れます。担当者は3つの領域の専門家ではないので、正確に伝えるのが難しい。
そして、この時間はどの請求書にも載りません。代理店の請求書には運用費、制作会社には制作費、エンジニアには開発費。翻訳の時間は誰も請求していないので、コストとして認識されない。
払っているのは発注側の人件費です。
分かれていると、判断も止まる
もうひとつ起きるのが、判断の停滞です。
3社それぞれが、自分の領域では正しいことを言います。代理店は「LPのCVRが低い」と言い、制作会社は「デザインは要件通り」と言い、エンジニアは「計測は仕様通り動いている」と言う。全員が正しい。
このとき、誰も嘘をついていないのに、答えが出ません。領域をまたいだ判断をする人がいないからです。
発注側の担当者がその判断をすることになりますが、3つの領域すべてに詳しい担当者はそう多くありません。結果、判断が先送りになるか、一番声の大きい提案が通ります。
分けるコストと、まとめるコスト
もちろん、全部を1社に任せるのがいつも正解ではありません。
規模が大きくなれば、専門の会社に分けたほうが品質が上がります。1社に依存するリスクもあります。「まとめたほうがいい」と単純には言えません。
判断の分かれ目は、間を持つ人が社内にいるかどうかだと思っています。
社内に、広告も制作も計測もある程度分かっていて、3社の間を裁ける人がいるなら、分けたほうが品質は上がります。いないなら、間を含めて外に持ってもらったほうが速い。
問い方を変える
外部に依頼するとき、「これをやってもらえますか」と聞くと、その範囲だけの回答が返ってきます。
そうではなく、「この成果を出すために、どこまで見てもらえますか」と聞くと、範囲の話になります。ここで「広告だけです」と返ってくるなら、間は自分で持つ前提で体制を組む必要がある。
どちらが良い悪いではなく、誰が間を持つのかを最初に決めておくことが大事だと思っています。決めないまま始めると、いつのまにか発注側の担当者が持つことになります。
Other Notes
その他のブログ
支援範囲の外に原因があるとき、支援会社は何をすべきか
「持ち場はやっている。でも売上は動かない」 広告運用だけ、サイト制作だけ、というように範囲を決めて支援に入ることは多くあります。範囲の中で手を抜かず、方法も間違っていない。それでも売上が動かない…
read more
広告レポートを「作る」のをやめて「見張る」に変えた
月次レポートは、遅い 月が終わってからレポートを作る。集計して、前月と比べて、コメントを書く。提出するのは翌月の上旬です。 ここで気づく問題は、すでに1ヶ月経っているという点です。月初に起…
read more
広告の画像が見切れる本当の理由
「入稿サイズは合っているのに切れる」 規定のサイズで作って入稿したのに、実際の配信では文字が切れている。ロゴが欠けている。よくある事故です。 原因を「サイズが違った」と考えると解決しません…
read more
cue(手がかり)を増やすと売上が増える理由 — 思い出される場面を設計する
cueとは、記憶を引き出すためのヒモ 前回、思い出される仕組みの話を書きました。今回はもう少し実務に寄せます。 cue(キュー)は、記憶を引き出す手がかりのことです。「牛丼といえば」と聞か…
read more
広告だけ直しても成果が出ない — 原因は広告の外にあることが多い
「広告が悪い」で止まってしまう 問い合わせが増えないとき、最初に疑われるのはたいてい広告です。キーワードを見直す、入札を調整する、クリエイティブを差し替える。ひと通りやって、それでも変わらない。…
read more
「◯◯といえば」が決まる仕組み — 第一想起は品質では決まらない
良いから思い出すのか、思い出せるから良く感じるのか 「うちは品質では負けていないのに、指名で相談が来ない」という相談をよく受けます。 このとき前提になっているのは、良いものを作れば思い出し…
read more
毎月の広告費集計(7媒体)をAIに任せている — 全自動にしなかった理由
毎月、管理画面を7つ回っていた iASKでは毎月、担当している全アカウントの広告費を集計しています。対象はGoogle、Yahoo!、Microsoft、Meta、LINE、SmartNews、…
read more
AIが書いた広告文が審査に通らない理由
出てくる文章は、うまい 広告の見出しを50本出して、と頼めば、すぐ出てきます。文章としては自然で、読みやすく、それらしい。 ただ、そのまま入稿すると通りません。理由は文章の質ではなく、広告…
read more
広告を「問い合わせ数」ではなく「受注」で評価する
問い合わせは増えたのに、受注が増えない BtoBの広告運用で、よく起きる状態です。 問い合わせ数は前月より増えている。CPAも目標内。管理画面の数字だけ見れば良い月です。ところが、営業側か…
read more
ロゴ・色・言い回しを変えてはいけない
飽きているのは、作り手だけ サイトを何年か運用していると、社内から「そろそろ古い」という声が出ます。ロゴを変えたい、色を変えたい、キャッチコピーを新しくしたい。 このとき確認したいのは、誰…
read more
- Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.
- Please feel free to consult us. Please feel free to consult us. Please feel free to consult us.
まずは現状の整理から
始めませんか?
広告、LP、データ分析、LINE活用、AI活用など、
どこから着手すべきかわからない場合もお気軽にご相談ください。